vendredi 10 avril 2020

Yamaha, Estonia etcétéra







「いやー君いい音してるねー」

と言われて嬉しくない音楽家はいないと思うのだけれど、その後に

「楽器なに使ってるの?マウスピースは?」

とか言われると、めんどうくさくてかなわない。

「どんな練習してるの?」

もしくは

「x月x日空いてる?」

等と言うと音楽家はもっと機嫌が良くなるでしょう。


この間ライブ前にウォームアップしていたらマウスピースを尋ねてくるオッサンがいたから丁寧に追い払った…。
ギターの Saul Rubin に「お、スターリングシルバーのネック、 cool だね。」って言われた時はびっくりしたけど。



今使ってる 82z はもういつ買ったんだろう? まだ道玄坂に Yamaha があった頃の話で、主任の藤田さんに頼んでフランスに送ってもらって…12年前の話だ。個体も選んでいない。
銀座の Yamaha もまだ建て替える前で、確かアトリエが上の方の階にあって、臼庭さんに紹介してもらって初めて行ったような…… 記憶が既に曖昧で覚えていないけれども、一つ覚えているのは、確かアトリエで、なんかネックとかネジとかを色々と試すというのに連れて行かれて、そしたら横で臼庭さんが一言、

「しかしおまえは何吹いてもなんも変わんないな?おまえの音しかしないよ。」

眞瀬さんとか増田さんとか一緒にいたはずだから、まあそれを言っちゃあね……って感じになったのを覚えている。。
なんだかあまり Yamaha の方々のお役に全く立てなくて申し訳ない。

何吹いても一緒なら吹いていて楽な楽器がいいに決まってるから 82z にした。ULの見た目も渋い。
あとは臼庭さんが勧めてくれたからかな?いや、渋谷店で藤田さんに勧められたからだったかな? もうほとんどお見合い結婚のレベルで決めたような…… 結局、記憶が曖昧なのは動機が曖昧だったからかも知れない。

それから十数年の間に何度か落としたりぶつけたりで大がかりな修理をしてる割には何の問題も不満もないのだけれど、長年リペアを頼んでいたフミちゃんがエストニアに引っ越してしまい、困った。正直、Saxmachine の他のリペアマン達の腕はフミちゃんには及ばない。
そう言えばもう67年使ってる今のマウスピース、V16 もフミちゃんの家で吹いて気にいったから売ってもらったんだよな。井伏鱒二の「荻窪風土記」を教えてくれたのも彼女だ。エストニアと言えば梨木香歩氏の「エストニア紀行」…まあいい、話がまた長くなる。




良い人々とのご縁で良い楽器に恵まれています。







しかし猫ちゃんは Selmer 一択!













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